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琉球舞踊

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琉球王朝文化の華「琉球舞踊」

琉球舞踊は沖縄で継承されている伝統舞踊で国の無形文化財に指定されています。

琉球王朝の宮廷芸能として発展し、紅型の衣裳と優雅な身のこなしで観客を魅了する女踊をはじめ、若衆踊、老人踊、二才踊と呼ばれる踊りの種類があります。

 

明治時代以降は民間にも広まり、伝統的な古典舞踊が受け継がれる一方で、庶民のくらしや感情を生き生きと表現した雑踊り、戦後に誕生した創作舞踊が、琉球舞踊の新しいスタイルとして確立しました。

古典舞踊

古典舞踊は、老人踊、 若衆踊、二才踊、女踊の端踊と歌舞劇の組踊に分類されます。 しかし、これらの舞踊は、ある日突然誕生したわけではありません。

 

その母体となったのは、沖縄に古くからあった祭祀芸能です。 沖縄では、現在でも各地で祭りが盛んに行われており、そこでは実に数多くの芸能が演じられています。 これらの芸能を く民俗芸能 > と呼ぶことがあります。 民俗芸能の所作 (振り) には、素朴ながらも古典舞踊の基礎になったものがたくさんあります。

 

沖縄の古典舞踊とは、御冠船踊のことをさしており、それは18世紀に大成されました。踊奉行に任命された玉城朝薫(1684~1734) たちによって固められ、その後の優れた芸術家たちによって肉付けされ、磨きあげられていったのです。

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かぎやで風(かじゃでぃふう)

安次嶺 利美 / 城間 末子

祝宴に踊られる、最も敬愛され親しまれている古典舞踊。人生最大の喜びを味わった瞬間を、花が開花する瞬間の情景になぞらえて表現している。

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四つ⽵(よつたけ)

⼭川 昭⼦ / ⼤城 直江

前原 あずさ

内面の美を求められる女踊りで、大輪の花笠と響きの清らかな四つ竹が華やかに展開される。

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⽡屋(からやー)

前川 美智子 / 玉城 律子

若い女性が名月を眺めながら遊んでいる様子を、優雅な動きで表現している。別名「月見踊り」。

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前の浜(めーぬはま)

山田 直季 / 高井 賢太郎

山内 昌太

前の浜で飛び交う千鳥や、渡し舟が行き通う賑わった風景を描いています。

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若衆ゼイ(わかしゅうぜい)

棚原 由里子 / 祖慶 しのぶ

ゼイ を大きく振る所作が特徴的。国家の安泰と、夢多き少年の明るい未来を祈る若衆芸。 

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作⽥(ちくてん)

⽟城 静江 

日常で何気なく使っている扇に感謝しつつ、扇から送られてくる涼しい風に感動している心境を歌と踊りで表現している。

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⾼平良万歳(たかでーらまんざい)

田口 博章

親の仇を打とうと、旅に出た兄弟が末吉宮 に参拝し、そこで改めて秘めた決意を確認する踊り。

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八重瀬の万歳(えーじぬまんざい)

宇座 仁一

仲間に裏切られたと思った波平大主が、  真実を確かめに行くという決意を固めた心情を描いている。組踊「忠臣身替の巻 」の作中の一場面を琉球舞踊で演じている。

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諸屯(しゅどぅん)

古謝 弘⼦

古典女踊りの最高傑作。満たされぬ思いに悩む激しい女心が、振り付けの動きに凝縮されている。

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天川(あまかー)

⾦城 光⼦

前半は男女の仲睦まじさを二羽の鴛鴦 になぞらえて表現し、後半は男女の別れを予兆させる歌詞と、互いを思い合う深い愛情を表現している。

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下り⼝説

大田 礼子 / 當山 真澄

東 文子 / 金城 千夏

薩摩から琉球へ帰る旅路の風景と、その心情を踊りで表現している。

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揚作田(あぎちくてん)

具志 幸大 / 大浜 暢明

長寿や子孫繁盛、五穀豊穣を祈願する歌詞で、祝儀舞踊となっている。

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上り口説(ぬぶいくどぅち)

宮城 尚⼦ / 知花 ⼩百合

多和⽥ 美幸 / 宮城 由紀⼦

新城 頼⾥⼦

琉球から薩摩に向かうまでの長い旅路の中で、船の上から見える風景を説明しながら、航海の無事を願う人々の心情も描いている。

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伊野波節(ぬぅふぁぶし)

根路銘 広美

女性の激しい恋心を表現した踊り。起伏の激しい曲で浮き沈みを繰り返しながら、やがて穏やかな女心に変わっていく。

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⼥特⽜節(うんなくてぃぶし)

渡久地 美代子

右手に持つ美しい形の按司団扇 と歌詞の内容から、晴れやかな思いを表現している祝儀舞踊。

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醜童(しゅんどう)

山川昭子 / 大城直江

比嘉美好 / 安次嶺律子

若い女性が名月を眺めながら遊んでいる様子を、優雅な動きで表現している。別名「月見踊り」。

ぞうおどり
雑踊

様式化した舞踊から新しいスタイルの芸能を求めるようになりました。

琉球王朝時代に創作され、育成された御冠船踊(古典舞踊) に対して、明治時代の中期以降に創作された舞踊を「雑踊」といいます。 

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仲里節(なかざとぶし)

我那覇 則⼦ / ⽐嘉 涼⼦

相思相愛の男女の深い情愛を描いた踊り。 

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川平節(かびらぶし)

新垣 麻里子 / 新垣 江里子

士族の男と遊女の恋を描いた舞踊劇。セリフに相当する部分を地謡 が歌い、踊り手は歌に合わせ即興で振り付けを決めて踊る事が多い。

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鳩間節(はとまぶし)

鈴木 祥平 / 宮里 光也

八重山諸島鳩間島 を舞台に、収穫と豊年を喜び感謝する島人達を明るく活発に踊る男踊り。

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金細工(かんぜーく)

嘉数 道彦 / 宮城 茂雄

阿嘉 修

舞踊劇。登場人物の三人のそれぞれの踊りには、たくましく生きる庶民の姿が表現されている。

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花風(はなふう)

比嘉 美好

那覇港から旅立つ恋人を見送る遊女の深い悲しみを表現した、雑踊りの傑作の一つ。

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加那ヨー天川(かなよーあまかー)

玉城 盛義 / 東江 祐吉

愛の印の花染手巾 と腰に締めているミンサー帯 を交換し、柄杓 を持って水遊びをしている若い男女の愛の戯れを明るく表現した踊り。

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谷茶前(たんちゃめえ)

宮城 ⼩寿江 / 仲地 ゆき乃

雑踊りの人気演目。漁村の若い男女が働く喜び、生きる力を伝え、風景が明るく展開されている。

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加那ヨー(かなよー)

宮城 豊子

若き男女の恋を強調した歌詞に合わせて、明るさとおおらかさ、愛おしさ、遊び心を感じさせる振り付けがされている。

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むんじゅるー

山城 亜矢乃 / 伊佐 幸子

麦わらの芯で作った笠を持って踊る。農村の乙女の清純な思いを象徴する笠は、華麗な花笠とは異なる美しさを見せる。

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取納奉⾏(しゅぬぶじょう)

宮城 能造

租税額を決める役人をもてなすために大騒ぎする島人の様子を描いた踊り。重いテーマをコミカルに表現し、力強いエネルギーを感じさせる。  

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浜千鳥(はまちどぅり)

安座間 明美 / 比嘉 清子

又吉 聖子 / 阿波連 京子

故郷にいる肉親、恋人、友への想いを歌った歌詞に合わせて、多様な手の動きを取り入れた踊り。

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Photo gallery

重要無形文化財、琉球舞踊

2009年9月2日、国の重要無形文化財に指定されました。

沖縄の歴史と伝統の中で芸術的に洗練された特色ある舞踊です。また「琉球舞踊保存会」が保持者として正式に認定されました。

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